所沢航空記念公園ってどんなところ?

知っていますか?所沢航空記念公園

埼玉県にある所沢航空記念公園には、実はとっても深い意味があります。
それは、「所沢航空記念公園は日本で初めて飛行場ができた場所である」ということ。

今でこそ日本にはたくさんの飛行場がありますが、
はじめて空港ができたのはこの所沢航空記念公園なのです。
現在は既に飛行場という機能は失われ、跡地が公園として生まれ変わり、
地域のひとたちに「憩いの場」として愛されています。

ここで、所沢航空記念公園の前身となる「所沢陸軍飛行場」について少しだけご説明しましょう。
「所沢陸軍飛行場」という名称からも解る通り、この飛行場は「大日本国陸軍」に運営されていました。
第二次世界大戦の折には戦闘機がおかれる場所としても利用されていましたが、
東京大空襲で大きなダメージを受け、のちに米軍のもちものとなってしまいます。

しかし、この飛行場を取り戻そうと懸命な運動が行われ、1971年には6割にあたる基地が返還され、
その後も少しずつではありますが日本側に返還されています。未だにすべての土地の返還はかなっていませんが、
その場所は通信基地として利用が続けられ、残りの土地はこの所沢航空記念公園として生まれ変わっています。

所沢航空記念公園は華やかで美しい公園である一方、
第二次世界大戦でダメージを受けたという悲しい歴史もあり、
埼玉県にとっては本当に大切な土地です。

熱気球に乗れる!

さて、そんな所沢航空記念公園ですが、園内には多くの施設が遺されていますので
それが見どころの一つになっています。たとえば「熱気球体験」。
日本では、熱気球に載ることができる機会なんてありませんよね。
でも、所沢航空記念公園では天候さえよければ熱気球体験をすることができます。

熱気球は風を利用して飛ぶ乗り物ですので、当日にとぶことができるとは限らず、
事前に申し込みをすることはできません。「とべたらラッキー」くらいの感覚だと考えて下さい。

また、所沢航空記念公園に残る滑走路跡地は花壇として利用されています。
現在は70パーセント程度がアメリカから返還されている所沢航空記念公園ですが、
滑走路には緑が張り巡らされ「安らぎの場」として利用がされるようになりました。
かつての飛行場が「安らぎの場」となっているのは、感慨深いものがありますね。

この様に、所沢航空記念公園にはいろいろな見どころがあります。
そんな見どころを一つ一つみて、かつて所沢航空記念公園が飛行場だった時期について
思いを馳せてみてはいかがでしょうか。