秩父夜祭

日本三大曳山祭のひとつ

埼玉県秩父市で昔から伝えられているお祭りとして親しまれているのが秩父夜祭です。
かつてこの地域は養蚕が盛んだったこともあり、お蚕祭りとも呼んでいる人もいます。
秩父神社の例祭として毎年12月1日から6日開催されており、2日が宵宮で3日は大祭が実施されています。
提灯が美しい山車の曳き回しが行われて、美しい花火大会も楽しむことができ、例年たくさんの人が訪れています。

参考:http://navi.city.chichibu.lg.jp/p_festival/1030/

勇壮な山車に注目!

祭りのメインイベントとも言える3日の大祭はたくさんの人が訪れています。
特に注目したいのが2台の笠鉾と4台の屋台が曳き回しされている勇壮な光景です。
それぞれ屋根や彫刻が異なる特徴があり、他の地域では楽しめない迫力があります。
また、屋台では張出をつけて芸座を用意して上演する歌舞伎が全国的にも珍しいとされており、それぞれの屋台がその年ごとに当番制として上演している点も必見です。
山車と花火の競演にもぜひ注目してください。

大祭一番の見どころとして、急な上り坂として知られている団子坂を曳き上げする様子が迫力満点だとされていますが、この光景を何としても見たい!という方があまりにも多くて近づくことが難しいとされています。
この時は最も警備が厳しいとされており不満を漏らす方も多いようですが、過去に死亡事故が発生したこともあったため、不測の事態に備えた措置であることをご理解ください。
きちんとルールを守ってお祭りを楽しむことをおすすめします。

冬の花火に大注目

大祭を盛り上げる秩父夜祭の花火大会は、全国的にも珍しい冬の花火大会として多くの見物客の目を楽しませてくれます。
冬の花火は夏の花火大会よりも美しく見えると言われていますが、秩父夜祭の花火大会は4部構成という豪華な内容になっていることから、全国的にもかなり有名です。
4部構成のうち、日本芸術花火大会では全国各地から優秀な花火職人が集まってそれぞれが得意としている花火を打ち上げるという競演を行ないます。
職人が全員で打ち上げるのはこの花火大会だけだと言われています。
この他にも虹のスターマイン大会や黄金の滝といった素晴らしい花火が続々と打ち上げられる様子は圧巻です。

世界無形文化遺産への挑戦

秩父夜祭は重要有形・重要無形の民俗文化財の両方に指定されており、後世にしっかり引き継ぐべき伝統として認識されているものです。
地元の人達にとってはもちろんですが、日本人にとっても昔の人が残してくれた大事な財産として捉えることが大切です。
日本だけでなく、世界的にも貴重な財産として残すべきものとして、ユネスコの世界無形文化遺産への登録をはたらきかけているところです。
現在のところ、登録されるとの動きはありませんが政府機関と協力しながら世界遺産登録を達成できる日を待ち望んでいます。